日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

タンスと二人の男

むかしむかしの話です。

老婆にも

青春という

時代が

あった頃のこと

来る日も来る日も

映画、映画の

青春でした。

でもって

いま真っ先に

印象深かった

ものはと

問われれば

なぜか

超短編

「タンスと二人の男」

です。

ロマン・ポランスキー

監督の若かりしときの

この短編は

暗く切なく

青春を奏でて

彼の背後にある

ユダヤ虐殺の苦しみなど

思いも至らず

ただ雰囲気に

浸っていたばかり。

いまもてはやされている

明るいディズニーの

どれもこれも

同じ顔つきの

不気味な

映画には

まったく

反応しない

老婆でございます。