日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハマッ子

横浜へ ちょっとした 旅でした なんのことはない とある落語を 聞きにか、見にか 行ってきました。 そしたら ハマっ子の 空気が いっぱい。 白人の女性が その劇場で たった一人 涼しげな着物に 髪を結い かんざしさして きちんと帯しめて 座ってました、 東…

京都ばなし(その4)

銀閣寺は 観光客に晒されて いるけれど その近くの 名前を 言いたくない 寺院の その静寂は ただならぬもの が あって それはただ 静かだと いうのではなくて 千年の 静寂 なのでした。 これは 気配と 木々と 建築とが 重く 古都に沈んだ 沈黙・・・ ひそか…

京都ばなし(その3)

そのむかし 寺町蛸薬師あたり だったかな かぎやという お菓子屋さんの 二階から すぐ下を 見下ろしたら そこには 八百屋さんが ありました。 これこそ あの「檸檬」の 八百屋さんで 梶井基次郎に のめり込んでいた 少女は 貧しくて ほんとは そんなこと し…

一瞬の風

旅の途中 息子が 一瞬 帰ってきた 風のように来て 風のように 去っていった。 所詮 母と 息子の 逢瀬なんて 風 なのだ。 いつも一緒に 同じ屋根の下に いるなんて 考えられない。 心優しく 母親を 気遣っている 息子だけれど 逢瀬は 一瞬の風 それでいい そ…

パソコン依存症

認知症に なりやすい 条件の一つが パソコン依存症だと 書いてありました。 老婆の私 かなりの 依存症かも・・・ でも先日 認知症テスト 受けた時 パソコンやってると 言ったら あれ、おかしいな まあ、その歳で と 感心されたのですが・・・ でも本も積み上…

墓石不要

もうすでに 人生の階段を 降りきって しまおうという 老婆の私 墓石のこと 遺言しました、 墓石不要 その代わり 小さな骨ひとかけら 私が 愛したあの山に そっと埋めて と。 あれ、 それって 保健所に 叱られるのかな。 では 私の愛した あの日本海に そっと…

京都ばなし(その2)

こないだ オルシュコンヌさんの ことを 書いたのが きっかけで また 京都の思い出を 書きたくなった 老婆でございます。 その昔 京都に 市電が 走っていたころ 夜の河原町 雨の中 のろのろ走る市電の 窓に 無数の灯りが 反射して それが雨の雫と 一体になっ…

対話しか・・・

老いさらばえた 老婆は ひとり じっとしているとき 考えたので ございます。 ひとは 孤独に 耐えねばならぬ と。 けれども 絶対にひとり ということは ありえない のじゃないかな と。 なぜなら ひとは 相手が だれであれ 対話して 生きていく 生き物なんじ…

タンスと二人の男

むかしむかしの話です。 老婆にも 青春という 時代が あった頃のこと 来る日も来る日も 映画、映画の 青春でした。 でもって いま真っ先に 印象深かった ものはと 問われれば なぜか 超短編 「タンスと二人の男」 です。 ロマン・ポランスキー 監督の若かり…

三悪

むかし京都に オルシュコンヌさんという 学者がおりました。 わたしは話したことは なかったけれど 六曜社という 珈琲店で 京都の三悪と いう話をしているのを 近くで聞いておりました。 ひとつ 比叡山の展望台 ふたつ 駅前の京都タワー そして 三つ目を わ…

平和な家屋

平和な 家屋?? 国ではなくて?? はい 老婆の住む この家のこと でございます。 一人静かに 暮らしております この家に だれかが銃を突きつけて 出ていけ と言ったら 老婆は泣き泣き 出ていくでしょう。 だから玄関に 「この家は平和を守る家訓あり」 と貼り紙…

ファーストフード

ファーストフード を 日本人が おいしいおいしいと 食べ始めた 戦後の GHQ政策は なんとも偉大 巧妙 なのですが 老婆は どう転んでも ふわふわのパンに 肉を挟んだ あの ハンバーガー どこが おいしいのか わからない のでした。 日本は瑞穂の国 瑞穂は水穂…

放蕩息子

放蕩息子 と言ったら なんだか 聖書にあるような 懐かしい 匂いが いたします。 その息子の一人が 近々我が家に 立ち寄るのです。 ただの一泊 旅の途中。 なのに 老いたる母は そわそわ わくわく まだ先なのに もうあれこれ 晩御飯のメニューを 考えて いる…

平将門

またまた 読んでます 内田康夫 平将門の 怨念が 大手町に 篭るという あの都市伝説 かどうかは わからない けれど あの 巨大銀行など 日本代表の そうそうたる ビル群のなかほどに ぽつんと 小さな 異界が まるで どんなに歴史が 「進歩」しても ひとは 一点…

田布施

ついつい あの本を読んだら だれでも 行ってみたくなる あの町・・・・ ついつい 行ってしまった。 しーんとして 無人に近い ような駅前 だったけど やはり あの お家の人は あまりの煩わしさに 辟易して 住所は 非公開 なので 近くまで行って 帰ってきまし…

母の日に寄せて

母の日に 母であること いまさらに 喜びとすべし 老いの身にあり __________ _________ 優しい贈り物 長男夫婦からは花束 次男カップルからは 彼女の手作り 砂糖菓子と 二人のメッセージ そこには・・・・ 「できるかぎり 長くいっしょに いましょう」 と記…

過疎対策(笑)

ばあ様の 妄想から生まれた 過疎対策 それは 県ごとに 国が 消滅危機地帯を 一箇所 選び出して そこに 小中一貫校を それも 一流の教師と施設 を 備え 付近の空き家を すっかり借り上げ 宿舎や借家にあて 将来は希望の外国どこへでも 留学できる 能力を 養う…

犬神さん

広島県鞆の浦 に降りる道を とぼとぼと 歩いていたら 古い祠が ありました。 犬神さん の祠・・・・ 初めて 見ました。 おどろおどろしい 名前なのに 祠の たたずまいは なんとなく 懐かしさを 感じさせ 思わず 写真をとりました。 犬神さん信仰なんて あっ…

老婆の政策(笑)

ばあ様が 大英断を ふるいまする。 この日本 なんとかせにゃならぬ。 少子化対策。 男たちがなんぼ 政策ひねっても 所詮 男たちの限界。 母たちの声は 届きませぬ。 そこでじゃ 子供を産むその前から 安心して 赤ん坊を託すところが 日本じゅう いたるところ…

再び内田康夫

徒然なるままに またもや 内田康夫の 《秋田殺人事件》を 読みました。 役人たちが 民間企業と結託して それに 警察も加わって 税金から 甘い汁を吸っていた 事実に基づいた 推理小説なので リアリティは ハンパないのでした。 そして 読後感は 今もこの町で…

『さざなみ軍記』から

「日付というのは 希望を抱いている人に とってだけ必要であろう」 と 書いたのは かの井伏鱒二。 私はいまのところ カレンダーを 必要としている。 けれど いまに カレンダーなんて 無用の長物になる ときがくる。 明日という日に 希望がもてなくなる そん…

生涯学習

生涯学習とは 生涯にわたって 人間は 学習する生き物 という意味でしょうか それとも 生涯にわたって 学習すべき生き物 という意味でしょうか。 学習って なんでしょうか。 お習いごと? それなら 寝たきりになった人は もう 学習から 見放されたって ことで…

姑憲法

これからお姑さんになる人 への ご忠告・・・ その1 お嫁さんに 「ものは贈るな」 とくに 趣味に属するもの 服とか ネックレスとか 絶対に 贈ってはなりませぬ。 ごみばこに 直通するおそれあり。 その2 言葉をつつしみなされ。 姑が発する言葉は ときとして…

ボランティアーこの危険なるものー

気をつけよう 夜の散歩と ボランティア なんて 言った人がいる。 何に気をつけようって 言うんだろう と考えた。 ボランティアと言えば 地震災害などのときに 真っ先に駆けつけて 無償で献身的に 働いている人のことを 思いだす けれど もう一つのタイプが …

悲しき食卓の風景

一人暮らしをしていた ある高齢の女性が ついに 娘の家に同居 を 始めました。 最初は 主人公となって 楽しく 娘夫婦と 食卓を囲んでいましたが 婿が亡くなり いろいろ変化があって 娘は孫二人をあずかり 育てる という関係になり 高齢の女性の 耳も遠くなり…

自己流

連休ーー 一人でいると ちょいと面白いこと してみたくなって トリのむね肉を 庭でいっぱいできて 冷凍しておいたダイダイの ジュースと 知人が飼っているミツバチ の蜂蜜を合わせて 醤油たらして とろ火で ちょろちょろ 煮てみたら とんでもなく おいしいの…

知らない幸せ?

最近のこと 30歳くらいの女性と 話しているうちに 彼女 朝鮮半島に38度線が あることを知らなかった とわかった。 Chinaが沖縄を取ろうとしている とか アメリカが自国のために TPPを 日本に無理強い しようとしているとか そんなこと なんにも知らないみた…

鞆の浦

広島県福山市の鞆の浦を 友人と三人で 訪ねた。 連休のせいで またテレビドラマのせいで たいへんな混雑。でも 私たちの目的は 別にあった。 対潮楼という 朝鮮通信使のお寺に あのフルベッキの幕末集合写真が あると聞いて 龍馬との関係か すわ、とばかり …

さざえさん

「さざえさん」を 買いました。 人生初めて漫画を 買いました。 100円だったので まとめて五冊 買いました。 そして 読み始めました。 途中でぐったり 疲れたのはなぜかなあ。 普通の読書より すぐ疲れたのです。 やっぱり、四コマまんがは 毎日毎日 新聞で …

ろうそくの炎

ろうそくの炎を 思った。 ろうそくの炎は 自然に燃え尽きる。 ごく自然に 尽きる時がきたら 消える。 命は ろうそくの炎に 似ている。 そのときがきたら ろうそくは 燃え尽きるように ひとの命も 燃え尽きる。 そう、ゆっくりと 炎は消える。 わたしはろうそ…