2015-05-26 一瞬の風 日記 旅の途中 息子が 一瞬 帰ってきた 風のように来て 風のように 去っていった。 所詮 母と 息子の 逢瀬なんて 風 なのだ。 いつも一緒に 同じ屋根の下に いるなんて 考えられない。 心優しく 母親を 気遣っている 息子だけれど 逢瀬は 一瞬の風 それでいい それでいい おたがい それぞれ おのれの道を 歩むしかない。 がんばれよと 老いたる母は 息子に言い 元気でねと 息子は 母に言う。 それでいい それしかない。 おたがい それぞれ 人生は 自分が 背負うしか ないのだもの。