日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春がきた

退職し、夫が逝き、息子たちが独立し、 それぞれに相手がいて、 一人はちゃんと家庭を持って もう一人も・・・・ そうして私は広い家と小さな庭で一日を暮らす。 春がきた。 菜の花を摘んで茹でて 今日も食べる。 テレビはリモコンが壊れてて わざわざ立って…

無縁墓の詩

お寺のすみに 無縁墓が積み上げられている いつの日か 私の墓もあの小さなピラミッドの一つになる と思っていたけれど 今は違う 私は自分の墓を建てない 息子たちにもよく言ってあるから 無縁墓にはならない 私の墓は海ーーそれも 日本海 小さなひとかけらの…

棄老

チャイナで・・・ 林の中に 毛布でくるまれたままの 老女が棄てられていたそうな 昨日のニュース だから 今の話だ 老人老女が棄てられるのは 昔からあったことで 昔も今も変わっちゃいない 棄てた人を批難するのはたやすい 棄てられた人はかわいそう だとい…

ヨメ・シュートメ見聞録

私のことではありません。 身近な人のことです。 彼女はシュートメでもあります。 ヨメは一人娘をかかえて夫の仕事先のシンガポールから さっさと夫をおいて日本に帰りました。 夫は懸命に今も働いております。 いま、妻にとって夫はただの金づるです。 ヨメ…

石鹸みたいになりたい

石鹸みたいにつるつる どこへ行こうとつるつる だれに何されようとつるつる ニンゲンカンケイの中でつるつる すべってすべって 捉えようもない そんな石鹸になれたら楽だろな アホみたいにつるつる にこにこしててつるつる トゲがあるところでもつるつる な…

会話と対話

今日も人と話すこと、少なかった。 ほんのわずか、言葉を交わし合った。 お医者さまと買い物と、 近くの友だちと二分ほど。 これは会話。 寂しいかって? そうでもないよ。 ひとはだれでも、自分の内部でたくさん言葉を交わしている。 自分に対して。 人生に…

テレビのない日々

テレビがこわれて見られなくなった。 ほっとしている。 だって、テレビがあると、いやでもつけてしまう。 つけると、ろくでもないものもつい、見てしまったりする。 韓流だけは絶対見ないけどね。 今日はお天気だったし、温かくもなったから、小さな菜園で半…

帰ってきた

息子の奥さんのことを 「ヨメ」というらしい いやな言葉だ。 昔、「姑」はいばっていたという。 「ヨメ」はいじめられていたって・・・・ 「荷車の歌」って映画にもなったけど、 とんでもないいじめられかたしてたが・・・ 今は「姑」が「ヨメ」に頭があがら…

役割って・・・

終わった、終わった いろんな役割が終わった と思っていたら 友だちがわたしのことを「姑になったのだ」と言った。 ところでーー わたしの一番嫌いな言葉が「嫁・姑」。 そうか。 「妻」「母」の役割が終わったら「姑」という役割もあったか。 これこそが問…

プロローグ

今日から始める一人の老女日記。 日々の思いが詩となって帰ってきますように。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 終わった・・・・ 終わった・・・・ いろんな役目が終わった。 私には二人の息子がいて 一人は都会で家庭を持って 一人はフリーランス…