日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

旅行

無人の街

昔、柳井の街を歩いたことがありました 金魚の提灯が すべての家の軒先に吊り下げられていて 大勢の人がぶらぶらと 見物しながら歩いていて それはたいそうな人混みでした。 最近、田布施に旅をして ついでに 同行した友人に あの繁華な街を見せてあげようと…

おもてなしとは

ある島の旅館に泊まりました。 料理は驚くべき新鮮な海鮮でしたが なにより素晴らしかったのは 「おもてなし」でした。 言葉は少なくて、でも 何から何まで行き届いて 料理は美味しく 尋ねられたことにははちんと答え しかし余計なおしゃべりはなく 慎ましく…

明治という時代

江田島には海軍兵学校のほかに バルチック艦隊の襲撃に備えて 砲台が設けられており ーーそれは点々と瀬戸内海の島に作られたーー その跡が今も生々しく残されています。 「坂の上の雲」との連想で 明治という時代の健気な意気込み には頭が下がります。 絹…

様変わり

様変わり、にはいろいろあるとは思いますが・・・ このたび倉敷にほんとに久しぶりに旅して 仰天・・・様変わり まあ、イベントがあったからではあるのですが 有名な美観地区、ではなく 私が好きだったのは 一筋別の古くからの商店街で なんなく薄暗ーい雰囲…

観光地風景

松江に行きました。 なんといっても観光の名所であることに 間違いありませんね 街並みは取り立てていうほどのものは なかったような。でも なにしろ 宍道湖は美しいし なんてったって国宝松江城ですね。 お堀には舟が出ていて イスラム系の人が何人も来てい…

がっかりスポット

八ヶ岳南麓の深い森の中を うねうねと走る道路は まるで森の精が住んでいるかと 思われるような 美しくも気高い道。 そこにーー 突然現れるのですよ 5メートル四方もあろうかという 大看板に女性演歌歌手の写真・・・ にこーっと笑っているのです。 これはも…

都市郊外

数日前のこと 知人の運転で岡山市の郊外を走ったのです が 市内の中心部はいざ知らず その街並みのなんと下品なこと 爆撃で焼け野原になった跡に 無計画にけばけばしい建物が建った のでしょうか どれもこれも 建物にべたべた広告のオンパレード ピンクやど…

「素敵な」バスツアー

去る日 友人に人数合わせだからと 無理やりバスツアーに誘われまして・・・ 温泉を巡ると聞かされていたのですが それは「温泉の近くまで」行くという意味で・・・ 行ったのは温泉などまったく見えもしない お土産店ばかり。 最後にやっとちょろっと温泉に入…

車内でケータイ

新幹線のなかでーー 前の席のおばさんが大きな声で ケータイでしゃべってるんです。 発車前とはいえ、じっと我慢していたのですが 動き出してもしゃべってる。 とうとう我慢の限界。 立ち上がっておばさんの耳元に 「もすこし小さい声でお願いします」・・・…

ちよっと不便な東京駅

小旅行で山手線東京駅を利用しました が 思い荷物とキャリーの客にとって ここは思いの外 不便でしたね。 というのは 「下のエスカレーター」がないのですよ。 エレベーターはというと なんとホームの一番はしっこにぽつんと あるだけ。 気がつかない人だっ…

石見銀山回想

昨日は清里回想を書いたので 今日は石見銀山回想です・・・ かつて静もりかえっていた あの歴史を背負った銀山の町並み しんとして物音一つ聞こえず 誰にも出会わず せせらぎの音と ときたまの小鳥の声と 夏空から時折吹く涼しい風さえ なにごとか囁くようで…

田舎の温泉で

とある田舎の それもかなり山の中の 温泉に浸かっていました・・・ 気持ちいいったら。 そしてここには都会の観光客はほとんどいません。 ほとんどが地元のおばあちゃんたちの 昔からの湯治場のようなものです。 そしてここでは もう若い人からは 聞くことの…

土砂災害

たまたま昨日 瑞浪市近くの高速道路で起きた 土砂災害の跡を通りましたが 泥の匂いはとても臭いのです そしてもうもうと土煙りが・・・ そんな中で復旧作業をしている 人たちがたまたまSAに来ていて となりでお食事していました とても明るくて楽しげに 会話…

悲しい努力

小さな滝を見るために 数人で小さな旅をしました。 それはほんとに小さな滝で でも 三段階になってて 緑は濃く涼しい道でした。 ちょっとしたハイキングに向いています。 が 気になったのは この滝を抱える村 というのか自治体というのか 「この滝で人を呼ぼ…

威圧される珈琲店

倉敷に旅したときのこと とある珈琲店に入ると そりゃあもう ただならぬ雰囲気でありまして 高級感漂い マスターもマダムもただならぬ 雰囲気を醸していて そして肝心の珈琲を注文しようとすると ウェイトレスがわりと押し付けがましく これこれがお勧めでと…

八田ダム

八田ダムなんて言いかたすると 台湾の人にはいい感情ではないかしら? でもねえ 八田氏が情熱を傾けて 広い荒野を沃野に変えたのは 事実ーーなのです。 ダムに行くために降りた駅付近も ダムを作ることで人が集まり 雇用が広がって町になったそうです。 そし…

慟哭の旅

舞鶴引揚記念館に行ってきました。 ただ記念館という建物があるだけかと 思いきや そうではなく 戦後祖国に引き揚げてきた 数百の各地に散っていたグループ ーーその中には看護婦さんたちのもあるーー の人たちが万感の思いを込めて 記念の桜を植えて碑を建…

狂乱の清水寺

小旅行で京都に といっても観光ではなかったのです が 清水寺の近くに用事がありまして一泊 なんということでしょう 土日だったせいもあるにせよ 絶え間ない人の群れ 聞こえてくるChinese 大行列・・・・ これみんな 清水寺のあの舞台に行くのですよね しま…

俊寛僧都

京都は今や 外国人に愛される 観光都市になってますが 私の青春はこの街でした ところで 俊寛僧都が平家打倒の陰謀を ここ鹿ケ谷の廬で 密議を凝らし 発覚して 鬼界ヶ島に流されたという 歌舞伎にもなった歴史秘話・・・ その鹿ケ谷には今 石碑が立っていて …

旅の終わりに

というほどの 旅をしたわけではないけれど 新幹線やバスやなんかに 乗ってて うれしいなと 思える風景もあってーー そのひとつが うんと高齢の女性が 一人で乗っている風景を見るとき 力を得てうれしくなります そんなおばあさんを支えている もう一人の女性…

小さな旅行から

小さな旅から帰ってきました 駅弁はウニ丼にしました が やはり・・・ そして家に着いてスーパーに行ったら ずっとずっとましな カキ弁当が390円 駅弁はもちろん1200円以上・・・ ま、それを言っても仕方ないですね。 新幹線のなかでは 車内で声を小さくもし…

旅先のいたずら2

静かな静かな山の村 道路工事のおじさんが ぽつんと立って旗持って めったに来ない車のために じぃっと立っておりました。 そこを通りかかったのが私 近くのお肉屋さんで買ったばかりの ほっかほっかの肉まんじゅう ちょうどふたぁつありました 通りすがりに…

旅先のいたずら

新幹線の三人席 私は通路側にいたところ ある駅から欧米系外人カップル 窓際二人分の席に 私の前を挨拶もなしに ずかずか入ってきて あとは二人で何か食べながら おしゃべりに夢中 もちろん隣にいる老婆なんぞ 完全無視 かの地では他人同士でも 同じ席にいた…

二本松にて

ずっと以前 二本松に行ったことがありました 光太郎智恵子の「智恵子の実家」を 見たくて。 駅前はしーんとして どこかしら 空漠としていました。 人の気配もなく やっと見つけた「智恵子の実家」は 閑散とした道にぽつんと そこだけ古めかして建っていまし…

米沢にて

旅の話をもう少し。 以前、米沢に行きました といっても、山形に行く途中下車でしたが キャリーを引いてがらがらと 駅前の道を歩いていたけど 上杉神社までの道がわからず ある家の前で車の掃除をしていた人に 「上杉神社はどこでしょうか」 と尋ねました。 …

京都京都・・・

第二の故郷、京都へ行きました といっても別に紅葉を見に行ったのでは ありません、ただ 蕪村の跡を訪ねようとしただけ。 なのに 京都駅の大混雑に卒倒せんばかりに 驚きました いつからこんなことになってたの、 まあ、外国からの観光客が増えたのは 悪いこ…

新幹線ストップ

鳥取の地震で 旅の途中に新幹線が トンネルの中でストップしました 暗い車内はとても静かで アナウンスの声だけ。 ただ若い人たちは早速スマホで 地震ニュースの検索を始めました こういうときやっぱ 便利だなーと 見ておりましたら ある老人がすっと立って …

松葉杖でも

関西に旅をしました。 新大阪駅から大阪駅に行く 間に 松葉杖の中年女性が乗ってきました。 立ったままの私は だれかがすぐ代わるんだろうな と思っていたら なんと 誰一人知らん顔・・・ のけぞるほどびっくり。 よくよく見ると だれもこの人に気づかない …

離れ小島

瀬戸内海に浮かぶ 小さな島に旅をしました。 ちょっとした山に登ることになって しーんとした中で とうとう一人のおじいさんに 出会い、道を尋ねた と思って。 そうしたらおじいさんは ほんとに親切に親切に教えて くれただけじゃないのです 「道に迷ったら…

反日日本人の村

小さな旅をしました 八ヶ岳南麓・・・ といえば別荘地ですが 裕福な、そして個性ある人たちの村 ここで知り合った人たちに ある特有な共通項 もちろん、裕福な「田舎暮らし」を ただただ楽しんでいる人たちは 別として 「反日」なのでした。 私が世界の難民…