日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

慟哭の旅

舞鶴引揚記念館に行ってきました。

ただ記念館という建物があるだけかと

思いきや

そうではなく

戦後祖国に引き揚げてきた

数百の各地に散っていたグループ

ーーその中には看護婦さんたちのもあるーー

の人たちが万感の思いを込めて

記念の桜を植えて碑を建てていった

その細い柱が墓標のように

林立していました・・・

そこに足を踏み入れた途端

涙がとめどもなく・・・

日本という国家は

この国際法違反のシベリア抑留に

毅然と謝罪と補償を求めたのでしょうか

あの国のように

千年たっても恨むぞぅ

なんて

根拠のない主張をするような

恥知らずではなくて

国際法に照らした毅然とした態度を

かつて日本政府はとってきたのでしようか。

岸壁の母、というような

悲劇に溺れることなく

ーーもちろん、この情景の悲しみはひしひしわかるーー

11年も帰って来れなかった人もいるという

この理不尽さはどうしたことか・・・

そして死の淵をくぐり抜けて帰国した

人たちの目には

すでに回復した日本という国が

浮かれているのを

どんな思いで見えたのでしょうか・・・

京都で一番古いという喫茶店

憩いながらも

思いはあの慟哭の地に・・・