日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

映画

「ふつうの人々」

ロバート・レッドフォード監督「ふつうの人々」を BSで久しぶりに見ました。 あの少年の悲しげな眼差しがやっぱり 光ってますねぇ。 それにしても初めて見た人はこう思うのではないでしょうか。 あの息子を愛せない母親と 孤独で残酷な記憶に苦しむ息子 この…

バベットの晩餐会

忘れがたい映画はだれにも いくつかあると思います 老婆はこの歳ですので 「イタリアリアリズム」シリーズは おおかた見ていますし 黒澤映画も初期からずっと見ています フランス映画はもちろん あの「カサブランカ」も 「望郷」も「天井桟敷の人々」も。 今…

誓いの休暇

昔ロシア映画に 「誓いの休暇」がありました。 ソ連の時代なのに なんともいい映画でした 母親の元に一瞬 帰ることのできた若い兵士の物語 のように 私も息子が一瞬、帰ってきました 映画では母親を抱きしめるだけの 本当の一瞬でしたが わが家では7日ほど。…

水上の学校

タイの映画を見ました 水上の学校に赴任した若い教師の 物語なのですが そういうことではなくて 感慨深かったのは やっと教師が来て 学校が再開されて 子供たちと先生がーー数人しかいないーー まず最初に何をしたかと思います? きちんと姿勢を正して 国歌を…

マイケルムーア

マイケルムーアの 映画「世界侵略のすすめ」は なんという警鐘をアメリカ国家に そして日本に告げていることでしょう。 死刑制度がない、 囚人への人権尊重。 北欧の国々の民度の高さは わが子を殺した犯人さえも 自分に復讐として殺す権利はないと 言い切る…

侯孝賢

侯孝賢の映画を二本見ました、 「冬冬の夏休み」ーー 夏休みの子供たちの世界に 「気の変な女」がすばらしい位置に 存在していました。 あれこそがメルヒェンというものでしょうか。 あの「女の存在」こそが あの映画を際立ったものに したのだと思いました…

殿、利息でござる

歴史学者、磯野道史氏が好き なので 見に行きました「殿、利息でござる」 元のタイトルは「無私の日本人」 まあそのキャストの豪華なこと 阿部サダヲほか、 瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平 きたろう、その他その他。 で、ハンサムな 瑛太、妻夫木聡はや…

戦場のピアニスト

ふるーい映画ですが 正月のテレビには見るものがないと 決めてかかって DVDで時間を潰すことに。 前にも見た映画ですが ポランスキーは処女作?の 「箪笥と二人の男」以来のファンなので またまた見てしまいましたが ナチの暴虐シーンは早送り。 やっぱりショ…

秋日和

秋日和とか彼岸花 小津の映画です しーんとなって 小津の世界に浸ることも ありとは思う のですが 今はこのテーマ自体に たくさんの?がくっついて しまうのです 「嫁きおくれ」(いきおくれに) なりそうな娘を結婚させるために 母(原節子・秋日和)、または父(…

三人吉左

コクーン劇場 歌舞伎三人吉左の 映画は近頃 老婆が経験した稀に見る 愉快なものでしたね 何がって 三人の若手の初々しさですよ これがなんとも すがすがしいのと 監督の叡智を はしばしに感じたこともうれしかったなあ 映画といえば台湾の KANOが とてもとて…

外人部隊

大昔の映画です マレーネ・ディートリッヒ主演です 外人部隊の映画です 恋人はその軍隊にいます さあこれから出発というとき 彼らは砂漠に向かって 出発しました。 すると・・・ 当然のように 数十人の女たちが 鍋釜かついで 数十メートル後をついていく の…

通学路

世界の果ての通学路 というドキュメンタリー ごらんになりましたか? 近頃にない 感動の映画で ある人なんかはそんなの やらせだよと 言いますが たしかに都合よく車椅子のわっかが 外れたりします が そういうのは いい意味でのやらせて゛ 映画の完成度を高…

映画は語る

イタリア映画は なにかしら 「家族」が 描かれます。 昔見た「靴みがき」とか イタリアンレアリズム と言われた いくつものイタリア映画など。 「ゴッドファーザー」は イタリア映画ではないけれど しっかり 「イタリアの家族」を 描いてました。 フランス映…

こさんじ

落語なんて なんの関心も ありませんでした ところが たった一本の ドキュメンタリーで 私 たちまち 今や 落語追っかけ しています。 浅草演芸ホール 新宿末広亭 上野鈴本 いいのホール その他その他 地方にも 出かけて 行く始末 その元は ただ一本の ドキュ…

タンスと二人の男

むかしむかしの話です。 老婆にも 青春という 時代が あった頃のこと 来る日も来る日も 映画、映画の 青春でした。 でもって いま真っ先に 印象深かった ものはと 問われれば なぜか 超短編 「タンスと二人の男」 です。 ロマン・ポランスキー 監督の若かり…