日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

誓いの休暇

ロシア映画

「誓いの休暇」がありました。

ソ連の時代なのに

なんともいい映画でした

母親の元に一瞬

帰ることのできた若い兵士の物語

のように

私も息子が一瞬、帰ってきました

映画では母親を抱きしめるだけの

本当の一瞬でしたが

わが家では7日ほど。

その間に

伸び放題のわが家の庭の木々は

きれいに刈り取られ

庭には燦々と太陽が。

重たい灯油も買ってくれたし

汚れ放題の窓ガラスもぴかぴか

縁側も台所もぴかぴか

息子は未だに定職はなく

風来坊のその日稼ぎ

ですが

ああ、その優しさたくましさは

サラリーマンで人間関係に悩んでいる

男たちにはない

風が吹いていて

それはそれでいいなあと

しかし老後はどうなるんだろうと

老婆は心配しているけれど

ともかく

この正月は

文字通り「清々しい」時間を過ごして

いるのです。

そして

彼が去ったあと

あれは奇跡の日々だったなあと

老婆は涙ぐむに違いない

のです・・・