日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

京都ばなし(その4)

銀閣寺は

観光客に晒されて

いるけれど

その近くの

名前を

言いたくない

寺院の

その静寂は

ただならぬもの



あって

それはただ

静かだと

いうのではなくて

千年の

静寂

なのでした。

これは

気配と

木々と

建築とが

重く

古都に沈んだ

沈黙・・・

ひそかに

訪れた

少女の身には

過ぎたる重さ

過ぎたる静寂で

少女のそれからの

ずっと遠い人生の背景を

密かに

うっすらと

深い色に

染めている

のです。