日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

ヒロシマ

老婆は

広島の人間では

ありません



広島の知人が

老婆に言いました、

ヒロシマ」には

うんざり。

マスコミも学校も

ヘイワ、ヘイワの連呼。

ヒバクシャ、ヒバクシャ

は、まるで英雄

原爆の悲惨を

語り伝えることが

使命というけれど

いくら伝えても

「悲惨なドラマを語り継ぐ」

という「尊い義務」は

それで世界が

平和になる

有効な装置とは

とうてい思えませんよ。

おやおや

あなた自身

被爆者ではありませんか

なのに

どうして?

だってね

何千回、ヘイワと叫んだとて

何万回、ヘイワと叫んだとて

世界のヘイワは

実現しない

はず。

原爆はどこの国が

落としたの?

これは国際的な

罪悪で

ナチのユダヤ虐殺と

同じではないの?

目の前で

肉親が焼かれたり

体じゅうに

ガラスが突き刺さったまま

死んでいくのを

ただ見守るしかなかった

わたしらは

この怒りを

どこにも向けられない

のです。

だって

マスコミも国も

教育も

だれも

本当の罪人を

告発しないのですから。

ただただ

日本が悪かった

というばかり。

ということは

ヒバクシャは

被曝したことが

悪かった

ということで

わたしはだから

ものも言う気が

いたしません。

みんな勝手に

大きな声で

「ヘイワ」「ヘイワ」と

叫んでれば

自己満足なんでしょ。

本当の悲しい

被爆者は

沈黙を

守って

命の尽きるのを

待っています。



知人は打ち明けて

ふっと

笑いました。