日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

ある夢想

老婆が昔

過ごしたある内海の

ほとりの話です。

学校帰り

道端からすぐ

渚におりて

ちゃぷちゃぷ

波を踏みながら

歩いた思い出

自然は

子どもの心に

やさしく

語りかけていたものでした。

ところが今は

すべて湾沿いに

コンクリート

固められていて

子どもたちが

渚におりることは

できません。

海は遠くなりました。

老婆は夢想に

ふけることが

あります・・・

日本じゅうから

コンクリートがなくなって

縄文時代みたいな

自然になったら

どんなだろうなあ

なんてね。

ほんとに

縄文、弥生時代

いや

江戸の終わり

までは

日本の自然は

身近にあって

どんなに

豊かだったろうなあと。

もちろん

災害を防ぐために

コンクリートは大事と

いうけれど

こんなコンクリート時代でも

災害は大きく

日本を襲い続ける

のだったら

同じじゃないのと

老婆はなお

明治維新以前の

日本の自然を

夢想する

のでした。