日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

「自然」を愛さない日本人

富山和子氏の

著書の中で

明治になって

電信柱をつけるというので

日本人はどしどし

東海道の松を

切り倒して

いったそうな、

あまりにひどいと

それを止めたのは

なんと

フランス人だったそうな。

一里塚の名残の松は

ほとんど姿を消したし

街道の景観はきっと

明治の文明開化で

終わったのでしょう、

つまり

「文明」は「開化」など

していなかった

本当の文明と開化は

街道の姿を

そのまま残そうという

そんな意識のはずだった。

ドイツの都会のど真ん中が

中世そのままの姿をとどめ

それも戦後の復興の仕方だったと

聞いた老婆は

はらはらと涙を流す

まではしなかったけれど

日本の文明度には

つくづく「情けなや」

と嘆いたのでした。