日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

役に立たない

役に立たない

学問ってものが

この世にはいっぱい

あるのかもしれません

例えばある人は

ドイツ中世の詩の

研究をしていますが

それってなんの役にたつの

でしょうか。

って

尋ねる人も多いでしょうね。

こんな学問は役立たずです

今の世の中の

利益には

なんの貢献もありません。

にもかかわらず

そんなことを熱心に

研究したい人が

いるのはなぜ

でしょうか。

大学はこんな役立たずを

たくさん囲っていますが

逆に

すべての学問が

すぐ「役に立つ」ものばかりで

利益につながる

ものばかりだとしたら

そんな国は

味気ないですねぇ。

そして例えば

COREAの歴史を

まったく純粋学問的に

研究したら

今のCOREAの人たちが

仰天するかも知れない

けれど

だからこそ

ちょっと見には

役立たずに見えても

いつどんなとき

光を浴びるか

わかりませんよ。

一生日の目を見ないまま

逝ってしまう

学者たちの屍が

るいるいと

かさなっている

国には

文明と国柄の香りが

漂っています。

昔ある小さな家の二階で

ダンテのデスマスクなるものを

見たことがあります

二階は書物で倒れそうでした

亡きある学者の書斎でしたが

それがどうしたと

言わないでください

ただ

そんな陋屋に

ダンテのデスマスク

あった

のです・・・