花むら二つ
庭に2種類の花むらがあり
一つは小菊でもう一つは西洋種の菊科のもの(?)で
名は失念・・・
(紫っぽい花で、どこでもよく見かける)
で、この二つの花むらが庭に今
満開で並んでいます。
写真の載せ方がイマイチわからないので
残念ですが・・・
日本に昔からある種(と確信しています)の小菊は倒れ伏しつつ
あちこちに散らばって
それでも健気に地面から
立ち上がろうとして咲いています
が
外来種のそれは
つん、つん、とただ真っすぐに立って
「倒れ伏す」抒情がない・・・
この二つを見比べるときいつも
「西洋文化」と「日本文化」の違いを
いやでも思い起こします、
西洋のあの宮殿の庭を思うと
まるで幾何学模様の花園で
私にはちっともいいとは思えない
そして日本の庭園は心字の池を巡る
ものあり
自然石の配置あり、つまり
自然そのものを擬した庭が・・・
そして小菊は地面に倒れつつも咲くという
健気な日本人の文化そのもの・・・
これに比べると外来菊の
なんと情緒に欠けたものよ
まったく「自然は征服されるべきもの」の
精神そのものを具現しております・・・
と
秋になると
菊の咲く庭で老婆は感慨にふける
のでありました。