日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

子々孫々

ある家庭の息子は母親と父親を

嫌悪していました。

愛されたことがないというのです。

父親は偏屈で母親は意地悪でした。

また別の家庭の母親は

娘の子供二人をいつも

「二つの宝だよ」と

言い続けていて

その通り息子二人は

至宝のようにひとに優しい

親思いの人間になりました。

意地悪の冷たいあの母親は

その親もまたそうだったようで

近所の評判だったらしい。

親の親

その親の親たちが

息子や娘をどんなに愛したか

愛さなかったのかが

「今」のわが子の姿と思えば

子々孫々という言葉が

深い意味を帯びてくるようです。

DVを受けた人がまた自分の子にDV

という悲しい連鎖があると聞きましたが

それこそまさに

子々孫々の血のなせるワザ。

受けた血を変えることはできなくても

「今の自分」を省みる力さえあれば

例えば呪われた連鎖も

なんとか切り抜けられる

のではないでしようか。

そして愛に溢れた恵まれた家庭の人たちも

改めて親たちの

そのまた親たちに思いをはせるのも

素晴らしいことではないでしょうか。