日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

作りものの笑顔

昔、ある若者の笑顔を見たとき

気持ちが悪かった・・・

本当は笑っていないし

その場では笑う意味のないときもずっと笑顔を作っていて

奇妙な感じがしたのを今も覚えている。

彼は間もなく引きこもった挙句

亡くなったのだけれど

きっと苦しい笑顔をし続けて

社会のなかで生存しようと苦労していたのかもしれない。

知人が今度の総裁選に出るというI氏をテレビで見たとき

ふだん笑顔なんか見せないのに

このときは終始、笑顔だったという。

そしてその笑顔が不自然でとても

見てはいられなかったと。

その話を聞いてはしなくも

昔のあの若者の笑顔を思い出した。

お世辞の笑顔はいけません、

いつも自分の顔でいてくださいーー

と、言いかけてーー

今、読み直している司馬遼太郎「奇謀の人」を連想・・・

村田蔵六はいかなるときも

相手への忖度なしに仏頂面で

必要なことだけを天才的に成し遂げた

けれども

薩摩の憤慨を異様にかってしまい

暗殺されたーー

ことを思うと

I氏も不自然ながらにこにこしていたのでしょうか、

それとも

人気テレビ番組のために

忖度したあげく

終始、不自然な笑顔を作っていたのでしょうか。

にしても・・・

「私は正直者です」なんてあほらしい自己アピールする

政治家なんて

まったく信用できませんけど・・・