日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

湊かなえ「望郷」

湊かなえ「望郷」を

読みました。

ご高齢の女性が

この本はどうしても定着しません

言われましたが、

土地勘がばっちりある私としては

興味のある短編ばかり。

そして

なんだか作者が本当に

学校時代いじめに遭ってたのではないか

と思えるほど

テーマはいじめが占め

そこからの解放。

暴力や窃盗が大人であれば犯罪なのに

子供同士だと

「いじめ」という

平板なひらがなに置き換えられてしまう

という指摘は

鋭い。

因島という島のことだけれど

ポルノグラフティが出ている。

短編には

この島出身で人気歌手になった

と仮託された主人公の悲しくも

静かな解放の物語が・・・

この短編集

リアリティにおいて面白い

と思うのだけれど

やっぱり高齢者には無理なのかなあ。

そんなことないと思う。

読み手の心のありようで

年齢は関係ないよね。