濹東綺譚探索
永井荷風ーー
文壇のアウトサイダー
その小説「濹東綺譚」の
舞台に行ってきました。
ある小説を読んで
その舞台になった場所に
ともかく行ってみたいと
思わせるものには
なかなか出会えないのですが
「濹東」は是非とも
というわけで
作家同様
まるでさすらうように
行きました
が
もちろん
戦災にもあってますし
あの法律も昭和33年にできたのですから
面影はほとんどないのですが
それでも
「人」がいました!
文庫本を持って
交番の若いおまわりさんに
尋ねていると
おじさんが寄ってきて
おまわりさんを指して
「この人は何も知らんよ
ついておいで」とーー
それから
その人が
途中であった友達のおじさんと二人で
こまかく教えてくれてーー
あの蚊が湧く溝なんてとっくにないけれど
「人」がいて
熱く語ってくれたことが
最大の収穫だったと思いました。