日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

遠き仏像

若かりし

あの日見た

奈良は

法隆寺

ずらりと並んだ

すぐ目の前に

国宝級の

仏像たちのなかに

あのお姿が

ありました。

ほっそりとして

直立不動の硬さは

なくて

どこか

やわらかに

地上ではなく

この世ならぬ

空間を

歩んでいらっしゃる

ような

軽々と

この世の

憂さを吹き払って

一メートルばかり

離れただけの

そんな身近に

いらっしゃった

あのときの

深々とした

感動は

今も消えるものでは

ありませぬ。

そのお姿が

今は

とてつもなく

立派なお堂の

正面に一人

立っていらっしゃって

まことに

遠き

お姿とはなりました。

あの

法隆寺

飛鳥観音像は・・・・