日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

残酷なのは・・・

ある本のなかで

太平洋戦争の軍隊にいた人が

上官の命令で

捕虜を突き殺した

その時の肉の感触とこちらを見た

相手の目が

老年の今になっても

甦っては自分を苦しめる

という短歌を見ました。

日本はたしかに捕虜をこんなふうに

突き殺したのです。

その証人がここにいました。

では、

その人は今も冷酷無比な人間なのでしょうか

千年経ても彼は謝り続けなければ

ならない人間でしょうか。

戦争です、

戦争というステージ上の人間だったのです。

日本人もまた

残虐この上ない目に遭いました。

これまた戦争です、戦争というステージ上のことです。

第一次世界大戦の時

戦争が終わった瞬間に

塹壕を飛び越えて

フランス兵とドイツ兵がお互いに

肩を抱き合いました

戦争がどちらの人間をも残虐な

生き物に変えてしまいます。

両方の国、そしてどの国も、です。

けれども今は

日本だけが残客無無比の国だと

日本人自身が認めてしまって

戦争というメカニズムのなかでは

世界中が残虐な生き物に変身するという

戦争の原理を無視しています

だから某国がベトナム

強姦殺人残虐のかぎりを尽くしたのに

黙って口を拭っています

そして日本のそこんとこだけを

抜き出して

いつまでも「歴史の歪曲」と叫んでいます

自分たちのやった残虐行為は

どうなってるの

日本のアジア進出はたしかに

一部は損害

一部は利益も

あったのです

けれど得た利益分については

当国は見て見ぬふり。

欧米の植民地が残した利益あるおみやげは

言語ーーだけでしょう

あとは・・・ごらんなさいな

なんとも冷酷無惨人間売買の歴史

戦争です、戦争です・・・

戦争というメカニズムのなかでは

ひとはどの国の人間であれ

どの国であれ

残虐になり得ます・・・