日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

いのこさん

いのこさん いのこさん

いのこさんのしりは・・・

と歌って石をついてまわる

子供の行事が

瀬戸内海沿岸にあるとは

あの宮本常一

書いておりまして

私、見にいきました

そしたら

子供たちがなんとも頼りなげな声で

蚊の泣くような声で

「いのこさんいのこさん・・・」

子供たちのうしろから

子供の数と同じくらいの

母親がぞろぞろ

ついていました。

あれ、子供の行事のはず・・・

そして夕方の時間だし

田舎だし

犯罪がおきるとも思えない

のに。

知り合いのお年寄りが言いました

昔はこんなもんじゃなかった

子供たちだけで威勢良く

歌ってまわって石ついて

いっしょに回った

お兄さんたちを憧れて

わしらぁもはよぅあの

お兄さんたちのように

なりたいもんだと

思っておったもんだと。

親がついてくる?

そんなあほな。

子供の聖域になんで母親が

のさばりでるんじゃ。

そんなもんは「いのこさん」

ではないわいと。

いのこさんにかぎらず

子供の行事はあちこちで

「違うもの」になったのでしょうか。

「ハローウィン」って

「いのこさん」みたいな

子供の行事では

なかったでしょうか。

おや、それでは

ほんものの

子供だけの行事は

どこへ行っちゃったのかな?