日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

日付

認知症テストの

最初が「今日は何月何日ですか」

というもの。

はいっ、とすぐ答えられる人は

認知症ではないのですね。

しかし・・・

大方の老年は

すぐには答えられない

のではないでしょうか。

というのも

「日付を必要とするのは

明日への希望を持つ人だけだ」

と『さざなみ軍記』で

井伏鱒二が書いているように

「明日の仕事」「明日の予定」

がない人に

今日の日付を問うのは

残酷というものですね。

かくいう老婆の私も

すぐに答えられる自信は

ありませんよ。

ただわずかに

今はまだ

息子のところに行く

口実があって

月に一度くらい

お出かけの予定があるから

まだ「明日への希望」は

ちょっぴり残されて

いますけれど・・・

認知症テストへの

ささやかな

抵抗??

でございました。