日々是憂日

日々是好日ー人生は好い日ばかりがつづいているかな?をちょっと逆転してみると見えてくる日々のことを綴る

今も同じ

肥前の妖怪」(司馬遼太郎)という短編のなかで

鍋島閑叟は「東洋一の洋式要塞」を作らねば

と考えていた。

今時「葉隠」なんぞと言っている場合か、

というなんとも進歩的な藩主だった。

その鍋島閑叟が自費で長崎に砲台をいくつも作りたい

と幕府に申しでると

「さしつかえなし」のお達し。

閑叟は思った、この今の時代

外敵侵入の危機あるのときに

「さしつかえなし」の一言で、さらに閑叟が

一部、幕府の援助金を願うと

「御手元不如意」という返事。

まったく危機意識ゼロ。

ーーなんか、似てませんか?

何と似てるかって?

今ですよ、今の官僚です。

隣国に遠慮ばかりして

ウイグルで行われているホロコースト

残虐な民族大虐殺のことも

口をつぐんでいますし、

ベトナムでのあの韓国兵の大強姦事件にも

ぴたりと口を閉ざしていますし

地方都市ときたら呑気に

非核三原則宣言都市」なんて旗を掲げて

自国の市民を危機から守る意識なんて

まったく感じられませんね。

自分たちの都市にいつミサイルが飛んでくるか

という危機意識もなくて

「御手元不如意」なんて言ってる場合ですかね。

いやぁ、

江戸幕府の役人根性は現代にそのまま

引き継がれていますねぇ。

「さしつかえなし」ーー許してやるーー

上から目線で許可のハンコを押す間にも

日本はひしひしと侵略されているのに。